怪盗ダイアモンド2
「なんだよ?深夜ドラマの次回のあらすじ?」
「違う!真面目な話!ほーりぃの事だよ。なんでほーりぃって人気なのに脅迫電話なんて来るのかなって」
「芸能界にも色々あるんでしょ。光あるところに影あり。鳳莉の人気が妬ましいとか」
今朝の話は黙っておこう。
阿弓がお兄さん達に頼んで住所特定してガチで殴り込みに行きそうだし。
「どり†あすみたいな?」
「え?どり†あすって人気無いの?」
「ファンは一応いるけど最近はそこまで人気はねぇな。よくネットで叩かれてるし。うちの鳥馬兄上がよくアンチに喧嘩売って炎上させてるw」
へー。
というか、ますます鳥馬さんという人が分からない……そんなんでいいのか、弁護士見習い。
「ま、とっ捕まえて吐かせりゃ動機くらいすぐ分かるだろ。鳳莉の方がオマケで、ただの金欲しさの犯行かもしれないし」
「斬泪晶目当てだとしても、阿弓から盗るのは無理だよね〜」
「勝ったも当然だ、相手が悪かったな、犯人め!」
阿弓がかっこよくキメようとしたけど、朝のHRが始まるチャイムで半分くらい掻き消された。
「くそぉーーっ!!」