怪盗ダイアモンド2

カランカラーン……♪


!!

来た!

手動のドアを押し開けてきたのは、背の高い男の人。

180cmはあるかな。

潜るようにして店内に入ってきた。

『全員、警戒しろ』

『『『『『『『『『了解!』』』』』』』』』


「いらっしゃいませ〜」

透馬さんの席の案内を無視し、男は歩を進める。

店内のBGMが聞こえなくなるくらい、足音に耳を集中させた。


コッ、コッ、コッ


革靴の音が店内に響く。

彼は当たり前のように鳳莉の向かい側に座る……と思ったら。

え?


バチン!


「きゃあ?!」

え?!何?!

彼はなぜか私の首筋にスタンガンを当てた。

痛い……!!

薄れゆく意識の中、懸命に目を開ける。

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