怪盗ダイアモンド2
元々鳳莉の私物を調べたり見てたりしたら、間違えるのも無理はないかも。
ここで全部繋がった。
なるほど。さすが探偵。短時間でここまで分かるとは。
これで、蝶羽が攫われた理由は分かった。
けど、それより重要なのは……
「蝶羽!!蝶羽は今どこにいんだよ?!」
「落ち着きなさい、阿弓。今、白鳥家に連絡して、スマホのGPSで探してるから」
鳥馬兄上がスマホとPCを交互に操作する。
亜希乃が言いにくそうに手を挙げた。
「あ、あのー、蝶羽のスマホ、カフェのテーブルに置かれてて、今あたしが持ってるんだけど……」
「「「えええっ?!」」」
亜希乃の手には、蝶羽のスマホが握られてた。
待受画面が飛翔さんの写真だし、ストラップが私と亜希乃とお揃いにしてるやつだ。確実に蝶羽のものだ。
「な、なんか、もみ合ったりしてる時に、蝶羽のポケットから落ちちゃったみたいで……言うの遅くなってごめんなさい」
亜希乃は悪くないんだけど、これで蝶羽の居場所を探すのが大変になってしまいそうだ。
「……こりゃー、探すの難しいぞー……」
警察官である颯馬兄さんに言われると、ますますそれが現実味をおびる。
蝶羽ぁ〜……