怪盗ダイアモンド2
「SNS映えする新作があるらしいからね。今からでも遅くないでしょ、写真撮りに行こう!良いですよね、御剣さん?」
「あ、あぁ良いよ。行ってらっしゃい。それで人気が少しでも上がるなら、行っておいで」
二人の手を引いて、私は外へ出た。
パパラッチがいたら大変だから、私が持ってた帽子と髪ゴムを貸して変装させる。
周りには車が通るばっかりで、通行人はいないけど、念のため。
この前亜希乃に奢った新作、見た目も可愛いし味も美味しかったから、リオンちゃんとユキくんが持ったら絶対絵になるんだ。
「え、スチバ?リオン、苦いからコーヒー苦手なんだけど……」
「オレも。あとオレ達スチバ行ったことないから買い方知らねぇ」
「フラペチーノ辺りなら飲みやすいし、買い方は私が全部教えてあげるから!」
ほんと、アイドルっぽくないアイドル!
ユキくんに道案内してもらいながら、私と『どり†あす』の三人は夜の都会を歩いた。