怪盗ダイアモンド2
「少なくとも、その『ふわふわ』してた時期も、少しは色んなもの見られたんじゃない?なら、多分無駄じゃないよ」
私も、父さんが作ってたアクセサリーを見て、放置してたアクセサリーを作る気力がまた湧いて、完成させられた。
今はそれを亜希乃にあげて、彼女の鞄についてる。
何か、ちょっとしたチャンスとか機会があれば、いくらでも上にいけると思うけどな。
「ま、一般庶民である私からは、カッコイイ事言えないけど……私、二人ならもっと上に行けそうな気がするよ」
「アゲハ……」
「アゲハちゃん……」
二人の表情が、前よりイキイキしてるように見える。
「なんか、ありがとな。ちょっと元気出た」
「うん!やっぱり、話聞いてもらうのって良いね。リオン達いっつも御剣さんに従ってばっかだったから」
それなら良かった。
「じゃ、二人共飲み終わったみたいだし、事務所に戻ろっか。なんかごめんね、財布持ってないのすっかり忘れて、二人に奢ってもらっちゃって」
「いいのいいの!相談料って事で!」
「ありがと、リオンちゃん」
出入口の自動ドアが開き、カランカランとベルが鳴った。
その直後。