怪盗ダイアモンド2
ギャキキキキキキッッッッ!!!
車が勢い良くスチバの駐車場に止まった。
私達三人は驚きでマネキンみたいに固まる。
「??!!」
うわ、何今の……すっごいドリフト走行してたけど……
タイヤから焦げた匂いと煙が昇ってる。
相当な長距離をこのスピードで来たのかな……
よく捕まらなかったな、運転手の人。
バタン、と運転席のドアが開き、運転手が出てきた。
「『どり†あす』がいるのはこの辺って聞いたけど……どこに……」
「ちょ、鳥馬さん!?」
「ん、え!?蝶羽ちゃん?!なんでここに?!南龍彗にいるとは知ってたけど……」
うーん、誘拐した人が実はアイドルのマネージャーで、アイドルのアドバイスをお願いされて臨時Pになってたなんて、ちゃんと説明するのに時間かかりそう……
「そ、それは地元に戻ってから説明します!」
「あ、アゲハ……この人誰?」
ユキくんが震える指で指した。
そりゃドリフト走行してきた人が銀縁眼鏡の頭良さそうな男だったら、ギャップが凄すぎてそうなるよね。