怪盗ダイアモンド2

「一応……私の友達のお兄さんだよ。弁護士見習いなの」

それにしても、良いのかなー、弁護士見習いがこんな事しちゃって。

絶対思いっきり法律違反してるよね、これ。

「あ、『どり†あす』のリオンちゃんとユキくんですよね!?」

ギュインっ!と瞬間移動の様にリオンちゃんとユキくんの前に移動する鳥馬さん。

「ふぇっ!?あ、はい……」

「……そうっスけど」

「僕、大ファンなんです!!サイン貰っても……」

そういう手には、ちゃっかり色紙とサインペンがまた握られてた。

ファンと聞いて、リオンちゃんの表情が明るくなる。

「そうなんですか!ありがとうございます♪もちろんいいですよ〜♡」

「待って、リオン」

ユキくんがリオンちゃんの手を止める。

「アンタ、弁護士見習いらしいな」

「え?そうですけど……」

「サインの代わりに、今回の誘拐の件をチャラにしてほしいんだ」

「え!?」

そっか、これがニュースとかになって悪い意味で名前が知られたら、アイドル活動続けられなくなるかもしれないもんね!

やったのはマネージャーだけど、大きく影響するかも。
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