怪盗ダイアモンド2
「蝶羽ー!」
「蝶羽〜!」
!!
聞き慣れた声が聞こえてきた。
「阿弓!!亜希乃!!」
車から降りて走って来た二人を、両腕でしっかり受け止めた。
「あ゛ーも゛ー!!心配させんじゃねーよーーー!!」
「うわあああぁぁん無事でよかったああああぁぁぁ!!」
珍しい。
亜希乃はともかく、阿弓が泣いてる。
それだけ心配してくれてたんだ……
なんか嬉しい。
☆
「そんじゃ、蝶羽ちゃんは返してもらうね」
颯馬さんがユキくんを通して御剣さんに連絡し、私は帰ることになった。
「帰ろーぜ、アゲハ嬢」
「行こ、蝶羽」
阿弓が右手、亜希乃が左手を引いてくれた。
温かくて、落ち着く。