なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
6☆クリスマスマジック
薬品の匂いのする真っ白な部屋。
ベッドの上で目を瞑ったまま動かない長瀬を、私はベッド脇のパイプ椅子に座ったままぼうっと眺めていた。
長瀬の額に巻かれた包帯がやけに痛々しくて、また一つ溜息が零れてくる。
「花枝。俺らそろそろ帰るけど、お前病院に残るか?」
ノックをして、病室のドアから入ってきた金城くんが私の隣りにやってくる。
「花枝先輩…。あまり思い詰めないでください」
一緒に入ってきた山下さんも心配そうに私の肩に手を置く。
「大丈夫。私はもう少し残るけど、2人は気を付けて帰ってね」
「お前もほどほどにしとけよ。何かあったらすぐ連絡しろ」
「ありがとう」
まだ何か言いたそうな山下さんを連れて、金城くんは病室を出ていった。
シーンという音が聞こえてきそうなほど静かな病室に私と長瀬の2人きり。
長瀬が倒れた後、先生達がすぐに救急車を呼んでくれて長瀬はすぐに病院へと運ばれた。
色々検査をして、奇跡的に脳しんとうですんだみたいだけど、長瀬はまだ目を覚まさない。
金属バットで思い切り殴られて脳しんとうですむとか、どんだけ石頭なのよ。
それともサイボーグかあんたは。
ベッドの上で目を瞑ったまま動かない長瀬を、私はベッド脇のパイプ椅子に座ったままぼうっと眺めていた。
長瀬の額に巻かれた包帯がやけに痛々しくて、また一つ溜息が零れてくる。
「花枝。俺らそろそろ帰るけど、お前病院に残るか?」
ノックをして、病室のドアから入ってきた金城くんが私の隣りにやってくる。
「花枝先輩…。あまり思い詰めないでください」
一緒に入ってきた山下さんも心配そうに私の肩に手を置く。
「大丈夫。私はもう少し残るけど、2人は気を付けて帰ってね」
「お前もほどほどにしとけよ。何かあったらすぐ連絡しろ」
「ありがとう」
まだ何か言いたそうな山下さんを連れて、金城くんは病室を出ていった。
シーンという音が聞こえてきそうなほど静かな病室に私と長瀬の2人きり。
長瀬が倒れた後、先生達がすぐに救急車を呼んでくれて長瀬はすぐに病院へと運ばれた。
色々検査をして、奇跡的に脳しんとうですんだみたいだけど、長瀬はまだ目を覚まさない。
金属バットで思い切り殴られて脳しんとうですむとか、どんだけ石頭なのよ。
それともサイボーグかあんたは。