なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
7☆初恋にピリオド
「も〜い〜くつね〜る〜と〜、お〜しょ〜う〜がっつ〜〜」
「うるせーよ。チビ下」
あぁ…。
なぜ……。
「うるさいとは何だ!てか、何でいつも長瀬がいるの!?それに私はチビじゃないですし!!あんたがバカデカイんですーっ!!」
「口の減らねぇガキだな。手水舎の水にぶっこんでやろーかマジで」
「ぶっ…長瀬おまっ…やめろよ大晦日ネタ…ぶふっ」
「キャー♡金城先輩が爆笑してるーっ!!」
うるさい……。
非常に騒がしい……。
こんなはずじゃなかったのに……。
私の大晦日は、こんなはずじゃなかったのに……。
寒風吹きすさぶ12月31日大晦日。
ただ今、夜の9時を回った所。
こんな時間まで美化委員の仕事をしていたわけでけは決してない。
じゃあ何でこの騒がしい面子が集まってるのかって?
それは、遡ること3日前–––。
*
『ねぇ、センパイ。31日何してんの』
『……』
『なぁセンパイ。シカト?』
『……』
『……。センパイ。今日パンツ何色?』
『…!?……バカなの…!?』
『聞こえてんじゃん』
この日、私達美化委員は冬休みにも関わらず登校していた。