なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。

このまま流されていいのか私。


いやいや、ダメでしょ。


あー…でも、うまく頭が回らない。


いいかな…もう。


流されちゃってもいいかな…。


だって私…嫌じゃない。


長瀬に触れられるのは、嫌じゃない。



さっき、浅木くんに抱きしめられた時に浮かんだのは長瀬の顔だった。


私をすっぽり包み込む長瀬の大きな腕とは違って、香りだって違くて、こんなにもしっくりこないものなんだって驚いた。


こんな風に、側にいるだけで苦しくなるような高鳴る鼓動も感じなかった。




“きっといつかそんなのどうでも良くなっちゃうくらい、気持ちが溢れてきて自覚せざるを得なくなる時がくるから”




私にそう言った茉莉の声が聞こてきて、ドクンと心臓が跳ねる。



え?ちょっと待って?


それって何?


これってもしかして、私が長瀬を……



好きってこと?



「……っ!長瀬待って!」


「待たない」


制服のリボンが、長瀬の手によってパチンッと音を立てて外される。


続いてシャツの第2ボタン。


第3ボタンに手がかかってまた外…………


されてたまるかぁぁぁぁ!!!!


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