なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
「だから、冗談じゃねーって。明日休みだし、ホテルくらい付き合ってよ」
………こいつ……。
いい加減このチャラさといい、エロさといい。
からかってるのか何だか知らないけど、本気で腹が立ってきたんだけど……。
「センパ…
「行かないっつってんでしょうがっ!!!」
私の怒鳴り声で、廊下にいる生徒達が振り返る。
「付き合ってまだ間もないのに!まだデートだってまともにしたことないのに!そんな如何わしい所に行こうとかほんっっと有り得ないからっ!!今まであんたがどんな子と付き合って、どんなことしてきたんだか知らないけど!私はそんなの絶っっっっ対無理っ!!」
そう一気に言い終えると、長瀬の頭がゆっくりと傾いていく。
ん?
「センパイ。なんの話してんの?」
「な、なんの話って、あんたがホテルとか言うから」
「コレ」
長瀬がポケットから取り出した2枚の紙切れ。
何かと思って目を凝らすと、そこにはこう書かれてた。
【シーサイドホテル・ランチビュッフェご招待券】
…ホテル……ビュッフェ……だと?
「これに誘ったつもりだったんだけど」