なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
長瀬がまた、私のもとへ返ってきてくれるまで何度だって–––––。
「そうやって、ずっと信じてていーよ」
長瀬の手が、頬に触れる。
「俺は、これから先何があっても、センパイとしか一緒になるつもりねーから」
「そ…それって……!!」
何よ。そんな余裕な顔で、まるでプロポーズみたいな……。
長瀬の唇が、熱くなった私の額に優しく触れる。
「子供は何人作ろっか?」
「バ、バッカじゃないの!?」
額と額が触れて、交わる視線。
こういう雰囲気になるのはもう何度目か分からないくらいだから、次に長瀬が何をするのか予想ができて、自然と心臓が高鳴り出す。
だけど、そんな私の気持ちとは裏腹に、長瀬が「あ」とムードのない声を漏らした。
「センパイに言ってねーことあるんだけど……。あー…ま。いっか」
「は!?何!?すっごい気になる!!」
「いーよ。今度で。今はこっち」
「え!?あ!!んっ…!」
重なる唇。
何度も何度も角度を変えて、まるで私の反応を楽しんでるみたいに触れては離れる。
長瀬めっ!
年下のくせに!
ヤンキーのくせに!
ほんっっと、生意気!!