なぜか私、年下ヤンキー手懐けました。
5☆長瀬のケジメ
小嵐吹く、本格的な冬の到来です。
「先輩先輩!!もう少し上です!!」
「こ、ここらへん??」
寒さで鼻を赤く染めた山下さんの指示通り、んーと背伸びをしながらめいっぱい手を伸ばすのは、毎年恒例、クリスマスのこの時期になると校門前のエントランスに盛大に飾られる巨大クリスマスツリー。
今は、有志で集まった美化委員の子達と一緒に、その飾り付けをしている最中なのだが……。
「ここでいいんすか?」
「あぁ、浅木くん。ありがとう」
「い-え」
私が持っていた飾りをひょいと奪って、必死に手を伸ばしていたそこに軽がると飾りを付けてしまうのは、2年生委員の浅木春斗【あさぎはると】くん。
「上の方付けたいとき言ってくださいね。俺やりますから」
にっこりと微笑んでそう言うと、浅木くんは別の場所の飾り付けをしている同級生の所へと行ってしまった。
なんて爽やかな青年なんだ……。
彼、花しょって歩いてるぞ……。
いや。そんな幻覚が見えほど爽やかってことね。
「っくあ~!浅木先輩、相変わらずのイケメンっぷりですね!」
山下さんが感心したように顎をさすりながら私の所までやって来る。
「山下さんが金城くん以外を褒めるなんて珍しいね」
「先輩先輩!!もう少し上です!!」
「こ、ここらへん??」
寒さで鼻を赤く染めた山下さんの指示通り、んーと背伸びをしながらめいっぱい手を伸ばすのは、毎年恒例、クリスマスのこの時期になると校門前のエントランスに盛大に飾られる巨大クリスマスツリー。
今は、有志で集まった美化委員の子達と一緒に、その飾り付けをしている最中なのだが……。
「ここでいいんすか?」
「あぁ、浅木くん。ありがとう」
「い-え」
私が持っていた飾りをひょいと奪って、必死に手を伸ばしていたそこに軽がると飾りを付けてしまうのは、2年生委員の浅木春斗【あさぎはると】くん。
「上の方付けたいとき言ってくださいね。俺やりますから」
にっこりと微笑んでそう言うと、浅木くんは別の場所の飾り付けをしている同級生の所へと行ってしまった。
なんて爽やかな青年なんだ……。
彼、花しょって歩いてるぞ……。
いや。そんな幻覚が見えほど爽やかってことね。
「っくあ~!浅木先輩、相変わらずのイケメンっぷりですね!」
山下さんが感心したように顎をさすりながら私の所までやって来る。
「山下さんが金城くん以外を褒めるなんて珍しいね」