下手くそな恋を泣きながら

「そんなに男って必要なものかねぇ・・・」

最近日に日に一人言が増えてく中でも、一人でいることを寂しいと思ったことはないし

さほど結婚願望も強くない。

高校時代から付き合ってた彼氏とは、私が就職して勤務地が遠方になったことが理由で別れた。

遠恋が辛かったとか、そんなロマンチックな話しじゃなくて、仕事を覚えることが必死な私と、大学に進学した元彼とだったから、遠いうえに生活のズレもあって、いつの間にか連絡をとらなくなってしまった。

自然消滅って感じなのかな。それでも特別未練もない。

むしろ、告白をされたから気になる存在になった彼だったけど、思い返せば彼氏という存在が欲しいだけで付き合ってたような気もする。

だから別れた当初は男性の多いこの職場でまた、誰かと付き合えたらな。とか、社内恋愛なんかを妄想してたけど、ピンとくる相手には出会えないまま、恋とは距離ができてしまったんだ。


歳を重ねる毎に心が枯れてしまったのか

無意識に理想を高くもってしまっているのか・・・


でも、まあ、こんな私でもいつか結婚するでしょ。

出会いが無いまま30後半になってしまったとかにはさすがに婚活するかもしれないけれど・・・


まだまだ25歳。焦って婚活するような年齢ではないと思ってる。

スーパーの袋片手に家に着くと、真っ先に目に飛び込んできた電車の切符。


本来なら明日からのゴールデンウィークには実家に帰省するつもりでいたのに、切符を買いに行った駅の窓口で不意に一人旅がしたくなって、一瞬の閃きのままに切符を買ったんだ。