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プロローグ

馬鹿だと思った。あほらしいと。

…いや、言い方を間違えている気がする。
正確には “今でも” 馬鹿だと思っている。
あほらしいと思っている。という継続的な表現が正しい。




いつでも見ることのできる空、
毎日同じような空、
何も変わる事の無い田舎の景色、
見ても何も面白くなんてない景色、
いい加減見飽きた風景。

形に残したところで何になる?
そんなのただの自己満足にしかならない。そんなものに心動かされるなんてどうかしてる。
病んでる。
心が濁ってる。
汚れてる。
くだらない。
自分は一生かかってもそんなの理解できない。
理解したくない。
そこまで言うか?とも思われるかもしれない。けれど、そこまで否定しないと自分が崩れてしまいそうで。大事になんて思ってしまったら、自分の何かがなくなってしまいそうだった。

もし、あんなのが素敵だなんて思えた日がきたとする。
そんな日がきたら自分はどうにかしてしまった日だと思う。


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