男嫌いな女王様とクールな臣下
「体温計で熱だけ測っておくか」

彼は、立ち上がって、テーブルに置きっぽなしににってる、影山に渡された荷物の中から、体温計を取り出した。

器用に箱を開けて、数値を確かめてからに何度か振った。

「ボタン外すよ」

ボタン?
ボタンって服のよね?

洋服を、目の前で脱げって言ってるの?

そんな……

動揺していてると、彼のきれいな指がブラウスのボタンを器用に外していく。

彼の顔が胸元に近づく。

「じっとしてて」

首筋に温かい彼の息がかかる。

「えっと……」

「あっ」

シャツが開けて、肌が丸見えになってる。

「ごめん、腕上げてくれるかな?」

「はい」

言われた通りにする。
温度計を脇にさしてくれようとする彼。

下着の上からだけど、彼の指に触れられて体がかあっと熱くなった。

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