お見合いですか?
でさて、どうしようか?
車に乗り、しばらく考えてから、行き先を決めた。少し遠いが、まぁ、良いだろう。
いざとなったら、高速を使おう。
オープンしてから、初めてこのドアを開ける。
やってきたのは、私が手がけていた新店舗だ。
結構、混んでいるみたいだ。
2人掛けの少し小さなテーブルに案内された。
注文した、トマトとバジルの冷製パスタが運ばれてくるまで、何となく店内を見回した。
すると、レジ横のポスターというか、手作りの張り紙に目を引かれた。
“来月、放送予定”と、目立つ赤で書かれた文字の下には、お笑いタレントと、女優さんが笑顔で写った写真が貼られていた。
思わず近づいて見ていた。
私に気がついた親切なウェイトレスさんが、何チャンネルでやるか教えてくれた。
全国ネットじゃないか、素晴らしい!
席に戻り、パスタを食べながら、成る程ね~、と思った。
多分、コンビニ側が、県内産の豚肉使う事にしたのは、この事を聞いたからだろう。
何はともあれ、良いことだ。
パスタもおいしかったし!
テレビも楽しみだし!
いい気分でレストランを出た。
本社に戻り、正面玄関で悠斗さんを待っていると、電話がかかってきた。礼央君からだ。
「もしもし、礼央君?どうしたの?」
「ああ、今大丈夫? あのさぁ、来月の新作が出来たから、一応宣伝しとこうと思って。」
「礼央君が考えたやつ?」
「まあな。」
「じゃあ、行くよ。楽しみにしてる。」
電話を切って、辺りを見回すと、悠斗さんが待っているのに気づいた。
「お待たせしました。」
そう言って彼に近づくと、彼は、朝とは別人じゃないか、というくらい機嫌が悪い。
思わず、足が止まってしまった。
車に乗り、しばらく考えてから、行き先を決めた。少し遠いが、まぁ、良いだろう。
いざとなったら、高速を使おう。
オープンしてから、初めてこのドアを開ける。
やってきたのは、私が手がけていた新店舗だ。
結構、混んでいるみたいだ。
2人掛けの少し小さなテーブルに案内された。
注文した、トマトとバジルの冷製パスタが運ばれてくるまで、何となく店内を見回した。
すると、レジ横のポスターというか、手作りの張り紙に目を引かれた。
“来月、放送予定”と、目立つ赤で書かれた文字の下には、お笑いタレントと、女優さんが笑顔で写った写真が貼られていた。
思わず近づいて見ていた。
私に気がついた親切なウェイトレスさんが、何チャンネルでやるか教えてくれた。
全国ネットじゃないか、素晴らしい!
席に戻り、パスタを食べながら、成る程ね~、と思った。
多分、コンビニ側が、県内産の豚肉使う事にしたのは、この事を聞いたからだろう。
何はともあれ、良いことだ。
パスタもおいしかったし!
テレビも楽しみだし!
いい気分でレストランを出た。
本社に戻り、正面玄関で悠斗さんを待っていると、電話がかかってきた。礼央君からだ。
「もしもし、礼央君?どうしたの?」
「ああ、今大丈夫? あのさぁ、来月の新作が出来たから、一応宣伝しとこうと思って。」
「礼央君が考えたやつ?」
「まあな。」
「じゃあ、行くよ。楽しみにしてる。」
電話を切って、辺りを見回すと、悠斗さんが待っているのに気づいた。
「お待たせしました。」
そう言って彼に近づくと、彼は、朝とは別人じゃないか、というくらい機嫌が悪い。
思わず、足が止まってしまった。