お見合いですか?
またもや、ピンときてしまった。
有希さんが前に言っていた事を思い出した。確か、派遣の女の子は、支社長にお見合い話があると知って、その後すぐに辞めたって言ってた。だから、言ってみた。
「忘年会の後、彼女は当然、自分が好かれていると思い、つきまとってきた。面倒臭くなったあなたは、お見合い話しに飛びついた。おかげで、彼女はあなたの元から姿を消した。と、そんな感じ?」
「おお、流石の推理力!」
「ふざけないでください。彼女にも、私にも失礼です。」
「いや~、でも、全くその通りでさ、伯父さんに見合いしないかって訊かれた時に、するってすぐ答えた。その、派遣の子はさ、嵌められたっていうかさぁ。俺もやった覚えないし。なんかストーカーになりそうで怖かったんだって。」
「それで、お見合い話が進んだんですね。」
「まぁ、そういうことになるのかな。」
「そうですか、分かりました。」
ふぅ、とため息がでた。
大体、聞きたかった事は、聞けたと思う。
過去は過去だ。これ以上突き止めても仕方ない。
本当に聞きたい事はそういう事じゃない。
やっぱり、気持ちの確認はしたい。
だって、好きと思われてないのに、抱かれたくはない。虚しいじゃん。
じゃあ、自分は?そう言えば私は、どうなんだろう?ぐるぐる考える。
ふわっとマリン系の香りがして、隣に彼が座ったのが分かった。
「どうしたんだ?頭抱えて。」
そっと、頭を撫でながら、私の顔をのぞき込んでくる。
近づいた彼の香りは、明らかに私がプレゼントしたもので、そんな些細な事に反応してときめいている自分がいる。
だから、ああ、そうだよ、やっぱり。
ゆっくり顔をあげて、彼に抱きついた。
深呼吸をしてから言った。
「好きです。」
有希さんが前に言っていた事を思い出した。確か、派遣の女の子は、支社長にお見合い話があると知って、その後すぐに辞めたって言ってた。だから、言ってみた。
「忘年会の後、彼女は当然、自分が好かれていると思い、つきまとってきた。面倒臭くなったあなたは、お見合い話しに飛びついた。おかげで、彼女はあなたの元から姿を消した。と、そんな感じ?」
「おお、流石の推理力!」
「ふざけないでください。彼女にも、私にも失礼です。」
「いや~、でも、全くその通りでさ、伯父さんに見合いしないかって訊かれた時に、するってすぐ答えた。その、派遣の子はさ、嵌められたっていうかさぁ。俺もやった覚えないし。なんかストーカーになりそうで怖かったんだって。」
「それで、お見合い話が進んだんですね。」
「まぁ、そういうことになるのかな。」
「そうですか、分かりました。」
ふぅ、とため息がでた。
大体、聞きたかった事は、聞けたと思う。
過去は過去だ。これ以上突き止めても仕方ない。
本当に聞きたい事はそういう事じゃない。
やっぱり、気持ちの確認はしたい。
だって、好きと思われてないのに、抱かれたくはない。虚しいじゃん。
じゃあ、自分は?そう言えば私は、どうなんだろう?ぐるぐる考える。
ふわっとマリン系の香りがして、隣に彼が座ったのが分かった。
「どうしたんだ?頭抱えて。」
そっと、頭を撫でながら、私の顔をのぞき込んでくる。
近づいた彼の香りは、明らかに私がプレゼントしたもので、そんな些細な事に反応してときめいている自分がいる。
だから、ああ、そうだよ、やっぱり。
ゆっくり顔をあげて、彼に抱きついた。
深呼吸をしてから言った。
「好きです。」