副社長と愛され同居はじめます
さすがに、月曜と火曜は翌日の会社のことも考えて余り遅くまではいられない、そこは考慮してくれているけれど。
そして、店の思惑通り、私の出勤日には必ず成瀬さんが出現し、信じられないような金額を落としていく。
おかげで先月の私の給料はえげつない金額で、確かに助かる、助かるのだけど何か釈然としない。
だって、私が働いたっていうよりも、単に成瀬さんが私に無駄遣いしただけのことだもの。
今日、週明け一日目の月曜もまた。
私が店を上がる少し前の十一時に彼は来店した。
「ヒナタさん、お願いします」
成瀬さん以外の、つまりは正味私の実力で得た数少ないリピート客の門田さんのテーブルに居た時だった。
「門田さん、すみません。少し外しますね」
「またあの客かあ……ヒナタちゃん、すっかり人気者になっちゃったね」
「そんなこと。門田さんには、感謝してます」
人気者っていうか。
ナンバーワンの肩書のおかげでお客さんがついてくれているだけで、結局全部は成瀬さん効果に過ぎない。
手を握って離してくれない門田さんの手を、逆に一度包み込むようにして微笑むと、彼は納得したようでようやっと手の力を緩めてくれる。
こういう対応に少しばかり慣れてきたのは。
ボディータッチの多い、門田さんのおかげだろうか。
そして、店の思惑通り、私の出勤日には必ず成瀬さんが出現し、信じられないような金額を落としていく。
おかげで先月の私の給料はえげつない金額で、確かに助かる、助かるのだけど何か釈然としない。
だって、私が働いたっていうよりも、単に成瀬さんが私に無駄遣いしただけのことだもの。
今日、週明け一日目の月曜もまた。
私が店を上がる少し前の十一時に彼は来店した。
「ヒナタさん、お願いします」
成瀬さん以外の、つまりは正味私の実力で得た数少ないリピート客の門田さんのテーブルに居た時だった。
「門田さん、すみません。少し外しますね」
「またあの客かあ……ヒナタちゃん、すっかり人気者になっちゃったね」
「そんなこと。門田さんには、感謝してます」
人気者っていうか。
ナンバーワンの肩書のおかげでお客さんがついてくれているだけで、結局全部は成瀬さん効果に過ぎない。
手を握って離してくれない門田さんの手を、逆に一度包み込むようにして微笑むと、彼は納得したようでようやっと手の力を緩めてくれる。
こういう対応に少しばかり慣れてきたのは。
ボディータッチの多い、門田さんのおかげだろうか。