副社長と愛され同居はじめます
金に飽かせて何が悪い
不器用な大人の愛し方
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彼の言う通り、店には退店の連絡をいれもう出勤することはない。
フライングでいきなり引越し作業を進められたことも、まあぐっと飲み込んだ。
私はそれなり、彼を理解しようと努めている方だと思う。
「どういうことですか」
月曜のオフィス、副社長室。
彼はでん、と重厚そうな椅子に座って書類に目を通している。
「どういう、ことですかっ?!」
もう一度、今度は語気を荒げて言うと、ほんのちょびっと彼の表情がぴくりと反応する。
「何がだ」
「私がどうして、今日からいきなり秘書課なのかということです!」
横柄な態度だが、彼は私と目を合わせようとしない。
そしてちょびっとだけ、肩が跳ねた。
なんとなく、わかってきた。
これは多分、私に怒られるとわかっててやってバツが悪いけど謝る気がないヤツだ!
「……どうしても何も、俺が決めた。その方が都合がいいだろう」
だから何が!
どうして!
そうなる!
もっかい言うよ夫婦とは相談し合うものです!
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彼の言う通り、店には退店の連絡をいれもう出勤することはない。
フライングでいきなり引越し作業を進められたことも、まあぐっと飲み込んだ。
私はそれなり、彼を理解しようと努めている方だと思う。
「どういうことですか」
月曜のオフィス、副社長室。
彼はでん、と重厚そうな椅子に座って書類に目を通している。
「どういう、ことですかっ?!」
もう一度、今度は語気を荒げて言うと、ほんのちょびっと彼の表情がぴくりと反応する。
「何がだ」
「私がどうして、今日からいきなり秘書課なのかということです!」
横柄な態度だが、彼は私と目を合わせようとしない。
そしてちょびっとだけ、肩が跳ねた。
なんとなく、わかってきた。
これは多分、私に怒られるとわかっててやってバツが悪いけど謝る気がないヤツだ!
「……どうしても何も、俺が決めた。その方が都合がいいだろう」
だから何が!
どうして!
そうなる!
もっかい言うよ夫婦とは相談し合うものです!