キミしかいない。
家の前には人だかりができていて、赤い光が
ピカピカと回っている。

近づくにつれて
話している人達の声が大きくなってきた。

「強盗ですって」「殺されたらしわよ」

「犯人が刃物持ってたらしいわよ」

「子供がいるんでしょう」「可哀想ねぇ」


どういうこと?殺された?パパとママが?


その時私は、頭を殴られたようなしょうげきがはしった。
そしてこれは夢だ、悪い夢なんだと必死に言い聞かせた。
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