水城くんに捕まりました。
ただ、私にだって負けられない理由がある。
いや、特にないけど水城くんのこの強気を私に惚れさせて弱気にしてやりたいという欲望がある。
だから私も引けないんだ。
「これから毎日水城くんのお家にお邪魔しますね」
あくまでニコニコ笑顔を絶やさずに言うとゲッと露骨に嫌な顔をする。
隠す気さらさらないな。
いや、私になんて隠す必要がないのか…?
よくよく考えると今日の私の行動は、急すぎるし単純すぎるし迷惑きわまりない。
そんなやつに毎日来ると言われて嫌な顔をするのは当たり前だ。
「さあ、今からレッツゴーですっ!」
でも、言った言葉は帰ってこないし行くしかないだろー!!!
「いやいやいやいや、待て」