水城くんに捕まりました。
もしかして私、今日でみんなとサヨウナラなの!?
「マジうるさい…。はぁ…帰る」
あれ…?
また口に出してた!?
だめじゃん!
私のお口、明日からチャックけって〜い!
なんて言ってる場合じゃない!
せっかく水城くんとお近づきになれたのに、このままじゃ帰っちゃう。
追いかけないと!
なんて考える暇もなく、追いかけてる私の体。
イケメンのことになると優秀です!
スタスタスタ
長い足を駆使して歩く水城くんに私の短足は急ピッチで回転してるけど、距離は開く一方。
うそ、水城くん!
いくらなんでも早すぎません!?
水城くんの背中は遥か彼方。
まるで、二人の心の距離のよう…なんちゃって。