水城くんに捕まりました。



私みたいに対した取り柄もないようなフツー女子。


誉められることなんてそうそうないの!




だから、まあ…分かっていながらも断れず…。


絶賛後悔中なのです…。






「ちーちゃん、行ってくるね」


「……」






返事がないのはいつものこと。


いーよーだ!

いってきますよー。



はー。

どうせ先生のパシりで終わりだよ…。


しょうがなく、トボトボ歩き出した私の背中にちーちゃんがとんでもないことを言い始める。






「ミーハーのあんたに良いこと教えてあげる」





実は私、ミーハー系女子なんです!



そんな私の喜ぶことと言ったら、誰と誰が付き合ったとか!?
誰が誰を好きとか!?

イケメンが転校してくるとか!?



やったーー!





「なになに~!?教えてちーちゃん!」





餌を与えられる寸前の犬のように、目をキラキラさせて待てをする忠実な私。

きっとしっぽがあったらはち切れているだろう!

< 3 / 23 >

この作品をシェア

pagetop