水城くんに捕まりました。
私みたいに対した取り柄もないようなフツー女子。
誉められることなんてそうそうないの!
だから、まあ…分かっていながらも断れず…。
絶賛後悔中なのです…。
「ちーちゃん、行ってくるね」
「……」
返事がないのはいつものこと。
いーよーだ!
いってきますよー。
はー。
どうせ先生のパシりで終わりだよ…。
しょうがなく、トボトボ歩き出した私の背中にちーちゃんがとんでもないことを言い始める。
「ミーハーのあんたに良いこと教えてあげる」
実は私、ミーハー系女子なんです!
そんな私の喜ぶことと言ったら、誰と誰が付き合ったとか!?
誰が誰を好きとか!?
イケメンが転校してくるとか!?
やったーー!
「なになに~!?教えてちーちゃん!」
餌を与えられる寸前の犬のように、目をキラキラさせて待てをする忠実な私。
きっとしっぽがあったらはち切れているだろう!