『郵便配達員』(仮)
気になる後ろ姿
赤いバイク
「メッセージありがとうございました。」
なんて、素朴な笑顔なんだろう。
困った。ほんとに参る。
「いえいえ、本当にありがとうございます。
あ、えっと、今年も宜しくお願いします。」
「こちらこそ、宜しくお願いします。…では。」
バイクに乗り、エンジンをかける彼。
ほのかに赤くなった頬がかろうじて見える後ろ姿がたまらない。
心で照れまくる私には気づかずに、彼は頭を少し下げて去って行く。
なんだろう。これだけなのに。
私はしばらく玄関から彼のさった道をながめていた。
名前しか知らないのに。
挨拶しかしないのに。
我が家に配達に来てくれる彼に恋をしている。
なんて、素朴な笑顔なんだろう。
困った。ほんとに参る。
「いえいえ、本当にありがとうございます。
あ、えっと、今年も宜しくお願いします。」
「こちらこそ、宜しくお願いします。…では。」
バイクに乗り、エンジンをかける彼。
ほのかに赤くなった頬がかろうじて見える後ろ姿がたまらない。
心で照れまくる私には気づかずに、彼は頭を少し下げて去って行く。
なんだろう。これだけなのに。
私はしばらく玄関から彼のさった道をながめていた。
名前しか知らないのに。
挨拶しかしないのに。
我が家に配達に来てくれる彼に恋をしている。