涙チョコレート


何が起きたのかと思っているうちに、優しい柔軟剤の匂いが香る。









気付いたのは、私が広大の腕の中にいることだった。









泣き続ける私の頭に手を置いて、広大は動かない。









「ごめん。我慢できなくなっちまった」










耳の近くで聞こえる、広大の低い声。










「どういう…」










「何でもねえよ」










頭に乗せたままの手でもう一度ポンとされる。











私を抱きしめる広大は優しくてあたたかかった。


< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

君と恋がしたい短編集

総文字数/9,683

恋愛(学園)36ページ

表紙を見る
初恋ミュージック

総文字数/1,882

恋愛(純愛)10ページ

表紙を見る
ヤンキーやめます!

総文字数/9,634

恋愛(キケン・ダーク)25ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop