ムシ女
絶叫
目を開けると、あたしはまた箱の中にいた。
ティッシュの箱ではない。
透明な長方形のケースだった。
天井部分は緑色の網状の蓋がされていて、空気が出入りできるようになっている。
それは誰もが1度は使った事がある、虫かごだとすぐに理解できた。
真上を向いて寝かされていたあたしは寝返りを打って起き上がろうとした。
しかし、うまく寝返りが打てない。
薬がきいているせいかと思ったが、体全体がいつもと違う感覚であることに気が付いた。
一体どうなってしまったのか、考える事も恐ろしくてあたしは寝転んだままキツク目を閉じた。
大丈夫、大丈夫と自分自身に言い聞かせる。
もう一度寝返りをうってみよう。
そう思い、体を動かす。
手は正常に動かす事ができるが、問題は足だった。
足が思うように動かない。
感覚が鈍っていて、どこに自分の足があるのかもわからなかった。
あたしは息を吐き出し、そっと目を開けた。
泣きたくなるのを我慢し、両手を使って上半身を起こした。
その瞬間自分の足が目に入った。
ティッシュの箱ではない。
透明な長方形のケースだった。
天井部分は緑色の網状の蓋がされていて、空気が出入りできるようになっている。
それは誰もが1度は使った事がある、虫かごだとすぐに理解できた。
真上を向いて寝かされていたあたしは寝返りを打って起き上がろうとした。
しかし、うまく寝返りが打てない。
薬がきいているせいかと思ったが、体全体がいつもと違う感覚であることに気が付いた。
一体どうなってしまったのか、考える事も恐ろしくてあたしは寝転んだままキツク目を閉じた。
大丈夫、大丈夫と自分自身に言い聞かせる。
もう一度寝返りをうってみよう。
そう思い、体を動かす。
手は正常に動かす事ができるが、問題は足だった。
足が思うように動かない。
感覚が鈍っていて、どこに自分の足があるのかもわからなかった。
あたしは息を吐き出し、そっと目を開けた。
泣きたくなるのを我慢し、両手を使って上半身を起こした。
その瞬間自分の足が目に入った。