ムシ女
そんな思いで一杯だったのに……。


あたしは背中につけられたバッタの羽に視線を向けた。


陽介君はあたしを助ける気なんて最初からなかったんだ。


陽介君は自分好みの「ムシ女」を作るためにあたしを拾ったんだ!!


「うぅぅ……」


あたしは唸り声をあげて、遠ざかって行く親友の車を見送った。


今日も陽介君が帰って来るとあたしは拷問されるに違いない。


逆らえばどうなるかわからない。


恐怖と絶望で頭は破裂しそうだ。


「ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」


あたしは陽介君が実験室で息を引き取った事を知らず、陽介君の母親もまたリビングで首を吊っていると知らないまま、その場にうずくまって絶叫したのだった……。




END
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