ムシ女
「あぁ。通じるようになったよ」
そう聞いてあたしはすぐに自分の体を調べた。
しかしスマホがない。
昨日着替えた時に一緒に置いてきてしまったのだ。
「ねぇ、あたしも両親にメールがしたいの。連絡しておかないと心配かけるから」
今ここにいる事が言えなくても、そのくらいの事はしておきたいと思った。
「それならしておいたよ」
陽介君の言葉にあたしの思考回路は停止してしまった。
「え……?」
「百合花のスマホが生きてるなんて思ってなかったけど、確認してみたらちゃんと使えたから。さっき俺からメールしといたよ」
何食わぬ顔でそう言う陽介君。
「じゃ、じゃぁ、あたしのスマホは陽介君が持ってるの?」
「あぁ。そうだけど?」
すごく、嫌な予感がする。
あたしは今瓶の中。
自分で脱出することはできない。
外に繋がるための手段も、陽介君に奪われてしまっている。
そう聞いてあたしはすぐに自分の体を調べた。
しかしスマホがない。
昨日着替えた時に一緒に置いてきてしまったのだ。
「ねぇ、あたしも両親にメールがしたいの。連絡しておかないと心配かけるから」
今ここにいる事が言えなくても、そのくらいの事はしておきたいと思った。
「それならしておいたよ」
陽介君の言葉にあたしの思考回路は停止してしまった。
「え……?」
「百合花のスマホが生きてるなんて思ってなかったけど、確認してみたらちゃんと使えたから。さっき俺からメールしといたよ」
何食わぬ顔でそう言う陽介君。
「じゃ、じゃぁ、あたしのスマホは陽介君が持ってるの?」
「あぁ。そうだけど?」
すごく、嫌な予感がする。
あたしは今瓶の中。
自分で脱出することはできない。
外に繋がるための手段も、陽介君に奪われてしまっている。