ムシ女
☆☆☆
あたしが全裸でその場に立つと、陽介君は舌なめずりをした。
見られているだけなのに、全身を撫でられているような不快感が襲う。
軽い吐き気すら感じる中、あたしはジッと立っていた。
陽介君のペンがサラサラと動く。
「お前は少し綺麗過ぎる」
嫌というほどあたしの体を眺めまわした後、陽介君がそう言った。
「え……?」
「俺は少しいびつなものが好きなんだ。人間の体に昆虫の羽がくっついたような、そういういびつさがね」
陽介君はそう言い、ペンを置いた。
ようやく終わったのかと服に手を伸ばしかけた時、陽介君の手にカッターナイフが握られているのが見えてあたしは動きを止めた。
「少しだけ傷つけてみようか」
陽介君がそう言い、赤い舌で舌なめずりをした。
あたしは強く首を振り「嫌!!」と、声を上げる。
「どうする? どこを切りたい?」
陽介君にはあたしの言葉が届いていないのか、そんな恐ろしい質問をしてくる。
あたしは両手に服を抱きかかえて、後ずさりをした。
あたしが全裸でその場に立つと、陽介君は舌なめずりをした。
見られているだけなのに、全身を撫でられているような不快感が襲う。
軽い吐き気すら感じる中、あたしはジッと立っていた。
陽介君のペンがサラサラと動く。
「お前は少し綺麗過ぎる」
嫌というほどあたしの体を眺めまわした後、陽介君がそう言った。
「え……?」
「俺は少しいびつなものが好きなんだ。人間の体に昆虫の羽がくっついたような、そういういびつさがね」
陽介君はそう言い、ペンを置いた。
ようやく終わったのかと服に手を伸ばしかけた時、陽介君の手にカッターナイフが握られているのが見えてあたしは動きを止めた。
「少しだけ傷つけてみようか」
陽介君がそう言い、赤い舌で舌なめずりをした。
あたしは強く首を振り「嫌!!」と、声を上げる。
「どうする? どこを切りたい?」
陽介君にはあたしの言葉が届いていないのか、そんな恐ろしい質問をしてくる。
あたしは両手に服を抱きかかえて、後ずさりをした。