苦手だけど、好きにならずにいられない!


バスローブと紙ショーツをアジア系のエステテシャンから渡された。

「服を脱いでぇ、紙ショーツ一枚になってクダサイ。まずは、オイルマッサージからハジメマス。用意できましたら、ベッドに仰向けぇになってクダサイ」

癖のあるイントネーションで言われ、指示に従う。

私の横ではナオミが別のエステテシャンから、説明を受けていた。

更衣室も何もなくそこで着替えろ、ということらしい。


女の人しかいないけど、こっ恥ずかしいな……そろそろとブラを外し、さっとローブを羽織った。すぐまた脱ぐんだけど。
見ないようにしてたのに、ナオミの方をちらっと見てしまった私は、あともう少しで声を出してしまうところだった。

ナオミは紙ショーツ一枚だけの姿でどこも隠すことなく、堂々と裸をさらけ出していたのだから。

豊かな丸い乳房に圧倒されてしまった。


(すっ、すごい!バストでか!何センチ?ウエスト細!綺麗なおへそ!
ダイナマイトバディ!
アメリカの女性は同性の前で隠したりしない、という話はどこかで聞いたけど本当なんだ…)

それに比べて私の胸は……もう退場って感じ。


そんな私の視線にナオミが気付くことなく、部屋が薄暗くなりエステが始まった。

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