苦手だけど、好きにならずにいられない!


デレクが3年生の時。アメフトの怪我が原因で指先に痺れを感じるようになってしまった。
結果的に外科医の夢を捨てることになり、本当に自暴自棄になってしまって。

私はそんな彼のそばにずっといてあげた。いつしか私はデレクのママのような気持ちになっていたのかもしれない。

同じ会社に就職して、彼の秘書になって…
でも、ふと思ったの。このままでいいのか、と。
私が公私ともずっと面倒見ていたらデレクにとって良くないのかもしれないと。

そんな時よ。B.C. square TOKYOのシアトルコーヒーであなたを見つけたのは」


「…私ですか…?」

アイマスクをつけたままの暗闇の世界。私の知らないところで何が起きていたのだろう。
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