苦手だけど、好きにならずにいられない!
「いいえ。それほどではありません。
一晩寝れば良くなります」
「Fine.Slow sleep」
おやすみなさいと返したあと、自分のベッドルームの内鍵をかけた私は賭けをする。
今夜、デレクが私の部屋をノックするようなことがあれば、もう信用するのはやめる。
朝まで何もなければ、デレクを誠実な人だと認める、と。
大きな羽根枕に頭を埋め、天井を見つめる。
早く引っ越さなきゃ…
好意に甘えていつまでもここにいたらダメだ。
早くしないと、私はデレクの虜になってしまう…
物件を見に行こう…
明日の予定を考えながら眠りに落ちた。