..MEMORIE'S..


手術当日

麻酔をかけられ私は眠りについた。
夢の中で真っ暗な所に落ちていった。

目が覚めると
お母さんがずっといてくれた。

心配かけてごめん。
こんな娘でごめん。
ほんとに全部ごめん。
謝っても謝りきれなくて
私は泣くことしか出来ず
そんな私の頭を優しく撫でてくれた。

お母さんが仕事で帰った後
私は1人が嫌でなんとなくしばらく
祐輔の束縛のせいで連絡がとれなかった
最もお兄ちゃん的存在の男友達に連絡した。


プルルルルルルル♬

『はい。』

懐かしい声、安心して涙がでそうだった。

『もしもし…』

『…愛空?』

『そう、愛空だよ。元気してた?』

『元気してない、俺今スランプ』

『ははっ。ばかじゃん』

『愛空、なんかあった?』

なんかあったか…
なんで分かっちゃうの…
つーちゃんはなんでも分かっちゃうんだね…

ちなみに
横田 翼 だから つーちゃん

おくれちゃったけど
私の名前は 桜木 愛空 (さくらぎ あいら)

『つーちゃん、あのね…入院してるんだ』

『は?どこ?』

『**病院』

『まってろ!!』

まってろ、そう言われて電話は
一方的に切れていた。
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