祐也と私と一平先輩
「例えばグラビアアイドルの写真とかね」


うわーそうなの?


「色々想像するよ」


いろ...いろ...ですか?

.....クラクラして来た。


一平くんからそんなの聞きたくなかったよー!


「綾乃....幻滅した?」


「......」


「男として正常だと思うけどね。エロ本ベッドの下」


あり得ない笑顔で指さす先輩。

爽やかな顔してそんなこと言わないでよっ。

ギャップがっ!


「見てみる?」


「え、やだよ。見ない見ないっ」


顔を赤くしながら大袈裟に手を振ってみせる。


私の知ってる一平くんは、エロくなんかなくて、
さわやかで、王子様で。


「子供には刺激が強かったかな?」


私の髪をまたクシャってした。


私だってもう子供じゃない。

それくらい....知ってるよ。



けど、一平くんも男なんだ....。

今更だけど。
< 108 / 346 >

この作品をシェア

pagetop