祐也と私と一平先輩
迷い道
「────で、あんたはどうするつもりなの?」


「どうするつもりって......」


学校帰りのファストフード店。


二階の飲食スペースにお客さんはまばらだった。

幸い明教の生徒は私たちしかいない。

私たちは同じ学校の生徒が来た時にすぐ気づけるように、
店内を一望できる、奥の隅に座った。



私は小坂くんと一平先輩のことを玲奈に話した。

こんなこと打ち明けられるの玲奈しかいないし。


「わかんないから相談してるんじゃん」


手元のジュースを一気に喉に流し込む。


「あんた全校女子に殺されるわ」



あきれ顔の玲奈。
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