祐也と私と一平先輩
◆◇◆◇
梅雨明け宣言はまだされていなかったが、
屋上へと向かう階段には、傾いた陽の光が夏の訪れを予感させるほど容赦なく射していた。
梅雨の合間の晴れ。
「もうすぐ夏か」
祐也は呟くと、屋上への扉を開けて外へと出た。
日差しとは対照的に気持ちのいい風がほほをなで、
言い知れぬ開放感を感じていた。
「....っと先輩は?」
あたりを見まわすも一平の姿はおろか他の生徒の姿もない。
誰もいないガランとした風景が祐也の目に映る。
屋上じゃないのか?
一応祐也はキョロキョロしながら屋上を一周して回ることにした。
梅雨明け宣言はまだされていなかったが、
屋上へと向かう階段には、傾いた陽の光が夏の訪れを予感させるほど容赦なく射していた。
梅雨の合間の晴れ。
「もうすぐ夏か」
祐也は呟くと、屋上への扉を開けて外へと出た。
日差しとは対照的に気持ちのいい風がほほをなで、
言い知れぬ開放感を感じていた。
「....っと先輩は?」
あたりを見まわすも一平の姿はおろか他の生徒の姿もない。
誰もいないガランとした風景が祐也の目に映る。
屋上じゃないのか?
一応祐也はキョロキョロしながら屋上を一周して回ることにした。