祐也と私と一平先輩
「いい人も結構大変なんだよ」


一平はポツリ言う。


「それに疲れて時々ここに来るんだ」


片手を顔の前にかざすと、一平はまぶしそうに夕日を見た。


「明日もいい天気だ」


「えっ?」



かみ合わない会話を一平は楽しんでいるようだった。


「....ふっ。だったらいい人やめろよって顔してんな小坂」


「あ、はい....そうですね」





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