祐也と私と一平先輩
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────生徒会室。
「遅いわっ二人ともっ」
清良先輩が両手を腰にあてて、
生徒会室に戻ってきた一平先輩と小坂くんを迎えた。
「悪い清良。屋上があんまり気持ちよくて二人で雑談してた」
「ミイラ取りがミイラになってるんだから」
清良先輩は小坂くんをにらみつける。
「すみませんね」
悪びれる様子もなく、小坂くんは清良先輩のお小言を軽くスルーして私の前に座った。
「おいカバ子、話どこまで進んでる?」
「まったく」
呆れた清良先輩の呟く声が背後から聞こえた。