祐也と私と一平先輩
────数日後。

生徒会室。


「新しい仲間を紹介します。

書記の海崎 綾乃さん、小坂 祐也くん。

会計の岡橋 玲奈さん、黒岩 大樹くん」


一平先輩に紹介されると、拍手と共に、『よろしくね』の声が他の先輩役員さんからかかる。


私たち四人はペコリと会釈をした。


その後に先輩役員さんが順番に自己紹介をして。

二年の会計監査 進藤 歩(しんどう あゆむ)先輩。
同じく二年の庶務 一宮 俊介(いちみや しゅんすけ)先輩。


と続き、最後にスッと美しい所作で立ち上がった人....。


「副会長の三年山内 清良(やまうち きよら)です。
仕事は役員サポート全般です。よろしくね」


コーヒー色の胸まである長い髪をふわっとさせながら頭を軽く下げる。

その仕草はまるで、お花畑の妖精のようにきれいだった。


わー、とってもきれいな人。優しいお姉さんって感じっ。

清良先輩はそう思わずにはいられない人だった。
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