祐也と私と一平先輩
「京也は綾乃に何て言ったの?」


「一平くんが助け船を出すから私は一生ダメな子的な....感じかな」


先輩は小さく笑いながら私の頭をそっと抱えると、そのまま自分の胸に押し当てた。


突然のことに心臓がドキンとダンスする。


「あいつらの言うことなんて気にするな。
綾乃は今のままでいいんだ」


優しい声に包まれて、いつもの悪い癖が出そうになる。

....甘えてしまいそうになる。

これでいいのかな?って思っちゃう。


私は先輩に抱きかかえられた頭を静かに振る。



「でも....私みんなに迷惑かけてるよね?
生徒会の足引っ張ってるよね?」


「俺がフォローしてるんだから文句は言わせない」

「それじゃだめなんだよ」

それじゃ、清良先輩の反感を買っちゃうんだよ。
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