祐也と私と一平先輩
私はほほを赤らめながら、「うん」と小さくうなずいた。


「あのことがあってから、綾乃は俺の人生になったんだ。
だからあの時、綾乃が俺のありのままを受け入れてくれたように、俺もお前のありのままを受け入れると決めたんだ」



....先輩。


先輩はあの時のことを気にしているの?


もしかして、私の一言が先輩の足かせになってしまっているの?


急に不安が押し寄せてくる。


「先輩....私。
先輩を苦しめてるの?」



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