祐也と私と一平先輩
「だってお前、バカだから」

ばっバカぁ?

相手に対して失礼なセリフをなんの躊躇もなく....。

しかも私たちって言葉を交わしたのはこれが初めてなんだけど。


面食らってしまった私に小坂くんは言葉をたたみかける。


「あんな簡単な英訳出来ないんじゃバカだろ?」


ひっ!

正論を言われて言い返せない。



「それがどうしてカバ子なのよ?」


玲奈だ。

アワアワして視線を宙に泳がせてる私に、救いの手を差し伸べてくれた。


「いくらなんでも”バカ子”とは言えないだろ。
だから”カバ子”。俺のせめてもの親切心」


はぁ?!


親切心って!


どっちにしたって失礼でしょうがっ!!
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