祐也と私と一平先輩
「ちょっと英訳出来なかったくらいで、バカのレッテル貼るわけ?」

さすがに私も反論する。


小坂くんはスクバにノートをしまいながら、


「ここ数日のお前......数学..出来ない。現代文..出来ない。物理..出来ない。
当然英語..出来ない。俺間違ってる?」


ア然としながら口を金魚のようにパクパクさせている私は、きっと彼の目には間抜けに映っていたんだろう。


だけど。

.....くっ。

.....間違ってないです。


すべて正しいです。

やっぱり言い返せない。



って、人のこと勝手に観察してんじゃないわよっ。




「じゃーな、カバ子」

小坂くんは私の髪をクシャクシャってすると、生徒会室を出て行った。
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