祐也と私と一平先輩
スプリングパーティー
────私が高校に入学してはや一か月。

季節は新緑がまぶしい5月。


私たち生徒会はスプリングパーティーの準備に忙しかった。


それはさかのぼること二週間前.....。


「君たち一年生の役員としての初仕事がスプリングパーティーだ。君たちは知らないと思うけど.....」


役員を前に、一平先輩が説明を始める。


スプリングパーティー?


「ま、他校で言う新入生歓迎会ってやつ」


「新入生歓迎会って、なんとなく無粋でしょ。だから、一平の提案で去年から名前と趣向を変えたのよ」


と清良先輩。





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