祐也と私と一平先輩
「綾乃、なんかあった?」


黙り込む私の顔をのぞき込む玲奈。


「あっ、ううん別に....」


心は穏やかじゃいられないけど、そう答えるしかない自分が余計に苦しい。

やっぱり小坂くんは自分勝手。

私を振り回すだけ。





と、DJが、


「今から5分間ライトを落としてスローテンポの曲をかけるぜっ。お前らっー!!
大好きなあの人と、愛するあの子と、抱き合ってダンスを踊りやがれー!!」



「「 キャー!! 」」

「「 おっーー!! 」」

体育館が一気に沸いた。
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