現実主義女と乙女主義男

「ちょっと違う。」

なんて返して、いつの間にか着いていた昇降口で、靴とスリッパを履き替える。


「でもさ、りんちゃんってなんか冷めてるよね。
前も恋愛映画観に行った時に、
『こんなイケメンまず普通学校にいないし、そのイケメンと恋できるなんてあり得ないわ。』みたいなこと言ってたよね。」


思い出したようにクスクス笑いながら言う。
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