極上俺様姫
◇1◇
男の人に告白されることは
少なくない。
でも
これは新しいパターンの告白だ。
「先ぱーい、俺とエッチして下さい」
……。
わたしは、大きなため息を吐いて目の前の後輩男子を睨んだ。
「あのねぇ、その台詞、もう何回も聞いたよ?
お生憎様、わたしはそんな軽い女じゃありません」
わたしはクルリときびすを返した。
「…俺の初めて、先輩にあげるから」
「有り難くいただくわ。
でも残念ながら、わたしの初めてはあなたにはあげれません」
わたしはそう言い捨てて、その場を去った。