極上俺様姫
初キスは、付き合って二週間目の日曜日だった。
「…キス…しよう」
「ふふっ…。そういうの、さり気なくしない?」
「俺は言うの。嫌?」
「誰が嫌って言った?」
クスリ、と微笑んだ壱里の顔が、すぐ目の前にきたとき
温かくて、柔らかい感触が、唇に当たった。
「やばい……心臓壊れる…」
「わたしの初キスなんだから、ありがたく思いなよ」
「当たり前じゃん!超幸せだよ」
わたしたちは、星空の下で笑いあった。
わたしたちのことを話す上で、この話はしなきゃいけないだろう…。
初体験…
つまり…初H。