極上俺様姫


初キスは、付き合って二週間目の日曜日だった。


「…キス…しよう」

「ふふっ…。そういうの、さり気なくしない?」

「俺は言うの。嫌?」

「誰が嫌って言った?」


クスリ、と微笑んだ壱里の顔が、すぐ目の前にきたとき

温かくて、柔らかい感触が、唇に当たった。



「やばい……心臓壊れる…」

「わたしの初キスなんだから、ありがたく思いなよ」

「当たり前じゃん!超幸せだよ」



わたしたちは、星空の下で笑いあった。




わたしたちのことを話す上で、この話はしなきゃいけないだろう…。


初体験…

つまり…初H。




< 14 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop